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超音波探傷検査とは

超音波探傷検査は、完成した製品に対して超音波を利用し、キズがあるかどうか、キズがあった場合の位置を計測するものです。

そもそも超音波とはどういうものかをご存知でしょうか。

私たち人間の耳に届く音の周波数は、2Hz~20kHzが一般的とされていますが、超音波は、私たち人間の耳では聞き取ることのできない周波数である20kHz以上の音波のことをいいます。

この私たちに届かない音の周波数は様々なものに利用されているのですが、その中のひとつとして超音波探傷検査があります。

超音波探傷検査には、探触子と言われる機器を使用するのですが、探触子には超音波を受信したり、発生するための振動子が組み込まれているという至ってシンプルな作りのものとなっています。

なぜ超音波探傷検査によって私たちの目には見えない部分のキズやその部位を計測することができるのでしょうか。

製品に探触子をあてることで超音波が発生します。発生した超音波は製品の内部へと伝搬し、底面へと到達すると反射し、そのまま探触子へと戻る波形を示しますが、どこかにキズがある場合は超音波は底面まで到達することなく探触子へと戻ってしまった波形をしめすので、キズがあることがわかります。

波形の形状によってキズの位置も捉えることができるという優れものです。