鉄筋ガス圧接工事とは
鉄筋ガス圧接工事は、鉄筋の成分である鉄原子(Fe)と炭素(C)の特性を最大限に活かして行われるものです。
鉄筋の端と端をあわせ、鉄筋の軸となる方向に熱と力を加えることで、鉄筋の接合部分を100%接合させることができるというものです。
鉄筋ガス圧接工事は、規則的に配列されている鉄筋の成分に対して、酸素とアセチレン炎で加熱することによって、その規則的な配列構造に変化を加え、新たな配列構造を作るというものです。
このような手法を初めて用いたのはアメリカで、1939年にレールの接合を行うのに使われたことから世界中にその手法が広まっていったと言われています。
日本でも用いられるようになったのは、1943年。満州鉄道によって行われたのがはじめとされています。その後、1951年に定置式の鉄筋ガス圧縮機が誕生後、翌年には東京駅と神田駅の高架線増設工事で使用されるようになってから、どんどん活用されるようになり鉄道の高架線工事をメインとして行われ、現在では鉄筋工事はもちろん、建設や土木工事にも利用されるようになり、様々な工事に利用されるようになりました。
鉄筋ガス圧接工事は、鉄骨の端の部分を溶かさずに、ふくらませることで接合することのできる画期的な工事なのです。